3月9日(金)の一般質問

2月定例議会は3月9日(金)に本会議を再開し、自由民主党議員4名が一般質問に臨んだ。朝一番の質問者に奥野詠子県議(富山)が質問に立ち、2番手には、上田英俊県議(下新川・入善)、午後から、矢後肇県議(高岡)、杉本正県議(富山)が壇上に立ち、以下の質問(詳細)を行った。

 



 

◆奥野詠子県議◆

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奥野県議は、東日本大震災から1年を迎え、連日放送される震災に絡んだ特番やドキュメンタリーを見て、改めて、多くの人たちが大切なものを失くし、今もなお虚無感や後悔、孤独といった痛みを抱いていること。それは物質的な支援だけでは決して埋められないものであり、人に寄り添い、希望をつなぐことこそが命を繋ぐことになるのだと心境を述べた。奥野県議は、人に寄り添うこと、夢や希望を明日につなぐことの大切さを、今一度、心に刻みながら、以下の質問を行った。

 

 

1.母子保健について

(1)不育症専門医を配置した相談窓口の充実強化について、どのような体制で、いつから実施するのか、問う。

(2)不育症への助成事業について、問う。

 

  

2.NPOとの協働事業について

(1)NPO法人を取り巻く現状と課題について、問う。

(2)NPOに期待する役割と今後の支援並びに、県とNPOとの協働実績を問う。

 

  3.障害者福祉等について

(1)工賃向上支援計画の実績と目標達成を踏まえた評価について問う。

(2)新たな工賃向上支援計画の内容と目標設定の考え方について問う。

(3)発達障害のある児童生徒への支援と現状及び、今後の方向性について問う

 

4.学校における運動部活動について

(1)学校教育としての部活動の重要性についての所見を問う

(2)長い競技人生を支える体づくりへの所見を問う

(3)トレーニングエキスパート事業の人材確保と派遣頻度とサポート内容について

 

5.学校における食育について

(1)県内の食物アレルギーを持つ児童生徒の現状について

(2)学校給食における食物アレルギーへの対応と現状について

(3)学校教育における給食の位置づけについて

(4)県の食物アレルギーへの取組について

 

 

◆上田英俊 県議◆

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上田県議は、1年が経過しようとしている東日本大震災に触れ、政治家は、被災地の切実な要望にどれだけ応えてきたのでしょうか?被災地の生活をどれだけ回復させたのでしょうか?政治は、結果責任であります。いかなる高邁な理想を雄弁に訴えても、行動が伴わず、実現できなければ全く意味を持ちません。自戒の想いを込めて、「言うだけ番長」にならないよう一つひとつの課題に真摯に取り組むと表明し、以下の質問を行った。

 

1.水資源について

(1)県内水資源のエネルギーへの有効活用と新年度予算での取組について、所見を問う 

 

(2)外国資本による森林等の水源地買収について、国や他の自治体での動きをどうと

らえているのか。県内の現状や買収を抑止する条例制定必要性に関する所見を問う

 

2.北陸新幹線及び並行在来線について

(1)新幹線建設費の増加問題について、現在の状況と今後の取組方針を問う

(2)JR北陸本線における新型車両の富山駅までの運行開始について、その評価及び並行在来線の収支改善に対する効果を問う

(3)鉄道資産譲渡に係るJRとの交渉について

   ア)車両に関する協議は早くすべきと考えるが、どうか

   イ)改めて並行在来線問題について知事の決意を問う

 

3.道路問題について

(1)国道8号入善黒部バイパス等の整備について

    ア)未開通区間の現在の進捗状況と今後の取組について問う

    イ)入善町上野・椚山間の現道拡幅及び入善町古黒部地内の自転車歩行者の整備スケジュールを問う

(2)道路除排雪について

    ア)県内建設業者等による機械除雪について、実施企業数・除雪延長の推移を踏まえ、今後除雪体制を維持するのか、所見を問う

(3)JR北陸本線において、前後の道路幅より狭い踏切はどの程度あり、どのように拡幅を図ってきているのか。また、JRからの経営分離後は拡幅事業を促進すべきと考えるが、所見を問う。

 

4.雇用問題について

 (1)常用労働者の賃金、労働時間、年次有給休暇の取得率の推移と労働条件改善に向けた取組について問う

 (2)女性が働きやすい労働環境整備の推進と取組について問う

 

 

◆矢後 肇 県議◆

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矢後県議は、冒頭、2月に経済建設部会で、近年、富山県との関係が順調に拡大しつつあるタイ王国に視察したことに触れ、「今回の質問はタイ語でやろうかとも思っていましたが、通訳の手配がつかないので、このまま日本語で質問いたします」と切り出した。

矢後県議は、タイ王国には本県ゆかりの企業が進出し、本県出身者も沢山居住している。バンコク富山県人会の会員数は100名を超えていると紹介し、以下の質問を行った。

 

1.東南アジアの交流拡大について

(1)本県ゆかりの企業に勤めるタイ人従業員とその家族が本県の熱烈なファンとなる取組について、問う。

(2)東南アジア向けの観光振興施策に賭ける思いを問う。

  (3)東南アジア市場へのリスク軽減には、行政のより積極的なサポートについて新年度新たな施策を問う。

  (4)海外各地における県とゆかりのある組織との協力について

  (5)外国人留学生の就職活動に対する組織立てした支援への取組について

 

2.陸上自衛隊富山駐屯地について

    地域防災計画上の自衛隊に期待する役割についての認識と、また、陸上自衛隊富山駐屯地はどうあればより効果的なのか所見を、問う。

 

3.食のとやまブランドについて

 (1)「銀座みゆき通りフラワーカーペット」事業の成果をどうとらえているのか、また、新たに開催する「チューリップフラワーカーペットinマルキューブ」事業の効果に期待するのか、問う

 (2)「富山県フェアin丸の内ハウス」では、どのような工夫・改良を加えて開催すのか、問う

 

4.グローバル人材の育成について

 (1)「とやまの高校グローバル人材育成促進事業」について、教員と生徒の双方の英語力向上への取組について

 (2)「高校生とやま英語表現ハンドブック作成活用事業」で刊行する冊子の具体的な活用について

 

5.イベントの活用について

(1)全国高等学校総合文化祭について、県内各地の生徒で組織する「生徒実行委員会」に期待する役割について、所見を問う

 (2)「北信越かがやき総体」「全国高等学校総合文化祭」と全国イベントが文武両面にわたって開催されるが、これを契機に、県内の高校生に精神的にも大きく飛躍して欲しいと願うが、所見を問う。

 (3)全国レベルのコンベションや各種のイベント誘致への効率的な活用について、所見を問う

 

6.自転車の交通安全について

     自転車交通安全教育の成果と課題を踏まえ、新年度はどう取組むのか。

 

 

◆杉本 正 県議◆

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杉本県議は、質問の冒頭、富山平野に春が訪れ小鳥たちが愛をささやく季節になりました。今年は辰年です。「悪い事は断ちましょう」「良いと思ったらしょって立ちましょう」「いざという時は奮い立ちましょう」そんな気持ちで頑張って行きたいものだと、自分を奮い立たせ、以下の質問を行った。

 

1.観光振興等について

 (1)「昇龍道(ドラゴンルート)」プロジェクトの具体的

な取組を、問う。

 (2)アジア諸国との国際交流、国際観光の振興についての取組を、問う。

 (3)元気とやまマスコット「きときと君」のイベント宣伝広報や本県の観光PRポスターへの活用について、問う。

 

2.富山港周辺の整備について

 (1)臨港道路西宮線の整備を推進すべきと思うが、どうか、問う。

 (2)富山港の2号上屋を撤去し、2号岸壁を効率的、多機能な使用が可能となる整備について、問う。

 

3.富岩運河のにぎわいの創出について

 (1)宇奈月温泉旅館協同組合と学習支援船運営委員会が相互PRの連携協定を締結した

が、具体的にどう取組むのか、問う。

(2)環水公園の賑わい創出のために、ヘラブナ釣りが出来るようにしてはどうか。

 

4.水産政策について

 (1)全国豊かな海づくり大会へどう取組むのか、また、栽培漁業センターの整備にどう取組むのか、問う。

 (2)富山の魚のPR事業を引き続き実施するとともに、富山の魚の消費拡大への支援を継続すべきと考えるが、どう取組むのか。

 

5.団塊の世代の活用について

団塊の世代を地域社会の担い手として活用すべきと考えるが、どう取組むのか。