3月12日(月)の予算特別委員会での質問

県議会の予算特別委員会が312日(月)に開かれ、自由民主党議員会の予算特別委員3名が質問に立った。朝一番の質問者に筱岡県議(小矢部市)が質問を行い。午後からは、藤井県議(富山市・婦中)、中川県議(富山市)が壇上に立ち、以下の質問(詳細)を行った。



 

◆筱岡貞郎委員◆

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筱岡委員は、東日本大震災をはじめ、ニュージーランド地

震、焼肉食中毒、豪雨、大風被害と悪夢と言ってもいい年だ

ったと振り返り、また、今冬は降雪量620cm、この10年平均の

2倍の豪雪だったと述べた。今年は一年を通じて災害のニュ

ースを聞くことがないことを願っているとし、まず安全・安

心いう観点から、未曽有の大規模災害が起こった場合の県の

対応や備えなどについての質問を行った。

 

1.安全安心について

(1)未曽有の大規模災害への対応等について

  ア)県民の救出救助活動への確実な体制構築と警察署の耐震化への取組について。

  イ)災害対策拠点となる警察署、各土木センター・事務所の体制構築の現状と取組について。

  ウ)災害発生時に甚大な被害が予想されるため池の現状と対応を、問う。

  エ)市町村が県立学校を避難所として指定するよう県が働きかけてはどうか。

(2)高齢者や若者が巻き込まれるトラブルについて。

  ア)高齢者や若者が巻き込まれるケースの現状と原因の認識と今後の取組について。

  イ)高齢者が様々なトラブルに巻き込まれないための啓発活動に、どう取組むのか。

  

2.県西部の道路ネットワークの整備について

(1)県西部と能登地域の観光、物流の活性化について、所見を問う。

(2)南砺スマートICによる地域の活性化や物流の効率化と周辺のアクセス道路の整備

   等について、所見を問う。

 

  3.農業に関する諸課題について

(1)県産農畜産物の安全・安心の確保のためどう取組むのか。

(2)県内の基幹牧場に対する支援と取組について。

(3)農業分野における新たな取組について

  ア)「食のとやまブランド」の確立を目指してどう取組むのか。

  イ)農商工連携や農業の6次産業化の推進にどう取組むのか。

  ウ)ハトムギ栽培技術の確立や種子の生産、広域的な栽培指導体制の構築と今後どう取組むのか。

 

4.木曽義仲・巴午前を主人公とする大河ドラマの誘致について

県境を越えた連携を強化し、さらなる機運の盛り上げを来年度どう取組むのか

 

 

 

◆藤井裕久 委員◆

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藤井委員は、冒頭、「婦負の里」に訪れる春の足音を感じる。やがて4月には一面の田んぼに神通川の清流が注ぎ込まれ、その恩恵を受けて先祖代々生活していると故郷を語った。しかし、神通川には、今もなお続いている「イタイイタイ病」の長い闘いの歴史があることを忘れてはならないと思いを込めた。

「マイナスの遺産」と称し、神通川流域に二度と再び公害が発生することがないよう活動を続け、さらにそうした経験と技術を発展途上国での公害防止対策や、地球環境問題を後世に活かす「プラスの遺産」になるよう引き継いでゆくことが重要であると。

今回の「県立イタイイタイ病資料館」のオープンは、「長い苦難に満ちた住民の闘いを、決して忘れてはならない」と語った、故小松義久氏と今まで亡くなられた、そして今もご存命のイタイイタイ病患者の皆さん、ご家族や地域の皆さん、現イタイイタイ病対策協議会の高木会長をはじめ、いままで関わってこられた多くの方々の悲願であったと、その思いを伝えながら「イタイイタイ病と県立資料館」等についての質問に入った。

 

1.イタイイタイ病と県立資料館等について

 (1)富山県立イタイイタイ病資料館」のオープンまでの長い歴史を振り返りどう思

        う。

(2)イタイイタイ病について小中学校の授業の教材として必修化する考を問う。

(3)イタイイタイ病の体験を生の声で語り伝える語り部の育成や支援にどう取組むのか。

 (4)被害者団体関係者や語り部・ボランティア等のスタッフルームの確保について

 (5)「イタイイタイ病セミナー」のような催しを、資料館が中心で行う予定を問う。

 (6)「神通川流域カドミウム汚染田復元事業」の総括と評価について 

 

2.自殺対策等について

(1)本県における自殺者の現状を問う。

 (2)本県におけるうつ病患者の現状とその支援対策について問う。

(3)精神科医、精神保健福祉士、臨床心理士などの専門家へ気軽に相談できる環境づくりが必要と考えるが、どうか

 (4)「富山県自殺対策アクションプラン」に基づく対策と基金事業終了後の対応を問

        う。

 

3.再生可能エネルギー等について

 (1)本県における「地熱発電」と「海洋エネルギー発電」の現状と可能性を問う。

 (2)本県においてスマートコミュニティーの推進にどう取組むのか

 

4.本県教育に係る諸課題について

 (1)発達障害についての保護者に対する意識啓発への取組について

 (2)学校における特別支援教育への取組と、発達障害のある子どもの指導・支援について、対象児童生徒数の推移を含め、問う。

 (3)学校における発達障害のある生徒への就労支援と取組について、問う。

 (4)旧二上工業高校と旧大沢野工業を改修して新設される高等特別支援学校の特徴的な教育内容や従来の特別支援学校との連携にいて、問う。

 

 

 

◆中川忠昭 委員◆

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中川委員は、東日本大震災からまる1年が経ち、日本の危機管理と現場直視の政治が動いていないことがわかった。「絆」と言う言葉が、日本人に本当にあるのかと疑うしかない状況だと指摘した。

311日、政府主催の追悼式:天皇陛下のお言葉「国民皆が被災者に心を寄せ、被災地の状況が改善されていくよう、たゆみなく努力を続けていくようきたいしています」に、国民は勇気づけられた。

しかし、野田総理の言葉には響くものがない。がれき処理「日本人の国民性が再びためされている」と文書で要請。国民にお願いする言葉なのだろうか?と政府の対応に不満を述べ、石井知事のがれき処理の対応についても、知事自らが県民に対してメッセージを出すことが、大切である、今からでも遅くないと述べ、以下の質問を行った。

 

1.台湾定期便就航関連について

(1)台北便就航を控え、ターミナルビル受入体制は整っているのか、問う。

(2)台北へのアウトバンド対策も重要と考えるが、どう取組むのか、問う。

(3)台北便の定期便就航をどのように生かし、施策の展開を図るのか、問う

  

2.並行在来線について

(1)沿線に県が土地を保有していることから、新駅設置に積極的に関与すべきではない

      か、問う。

(2)経営安定基金(仮称)について、JR西日本からの拠出を要請すべきではないか、問

      う。 

(3)経営安定基金(仮称)について国から支援してもらうことが考えられないか、問う。

(4)三セク会社で、城端線、氷見線、高山本線の一部を引き受ける方が、JR西日本との交渉を進めやすいのではないか、どうか、問う。

(5)将来の富山県における地域公共交通の姿として、どのようにすべきと考えるか、問

      う。

 

3.ドクターヘリについて

(1)石川県との共同運行、或いは、消防防災ヘリのドクターヘリ的運用を実施すべきで

   ないか、問う。

 

 4.富山中央警察署・富山北警察署の整備について

    富山中央警察署・富山北警察署の整備に向けた具体的なスケジュールについて、問う。