3月16日(金)の予算特別委員会質問

県議会の予算特別委員会(大野久芳委員長)が316日(金)に開かれ、自由民主党議員会の予算特別委員4氏が質問に立った。朝一番の質問者に瘧師県議(砺波市)が質問を行い、続いて、高野県議(魚津市)。午後からは、山本県議(高岡市)、梶県議(氷見市)が、以下の質問(詳細)を行った。



 

◆瘧師富士夫委員◆

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瘧師委員は、春の訪れを感じる、昨日は、県立高校の合格

発表があり、選抜高校野球大会の組み合わせもあった。

 また、今年も来月425日から56日まで2012となみチュ

 ーリップフェアが開催されるので、砺波市に足を運んで

ただきたいと述べた。そして、昨年のチューリップフ

期間中に発生した焼肉チェーン店の集団食中毒事件につ

て、この事件をけっして風化させることなく、教訓と活

して万全な安全対策を願い質問に入った。他の質問は以

のとおり。

 

1.生食用食肉の安全対策について

(1)焼肉チェーン店、集団食中毒事件の被害者や遺族への賠償の現在の状況は。

(2)生食用食肉規制による県内の提供店への影響とその反応はどうか。

(3)牛の生レバー規制の検討状況はどうか。

(4)県として再発防止にどのように取組んでいくのか。

 

2.県内畜産の振興と環境改善について

(1)稲わらや肥育素牛が入手できない状況と聞くが、県内の肉用牛生産への影響は出て

      いるのか。

(2)稲わらや肥育素牛の自給体制への今後の取組について問う。

(3)畜産環境問題の発生が見られるが、県内の苦情発生の状況はどうか。

(4)畜産環境問題のうち臭気対策は、県農業技術課、広域普及指導センター、家畜保健衛生所と市町村が連携し対応すべきと考えるが、どうか。

(5)臭気対策について、今後どのように対応するのか。

  

3.下水道事業について

(1)小矢部川流域下水道基本計画の見直しについて、どのような計画を考えているの

      か。

(2)砺波市北部地区等をカバーする新たな幹線管渠整備の事業認可、地元説明会、設計、ボーリング調査等今後のスケジュールについて問う。

  

4.安全・安心な暮らしに向けた対策について

(1)児童、高齢者、障害者に対する虐待の現状と今後の取組について、問う。

(2)相談件数が増加傾向にあるDV被害の現状を問う。

 (3)24年度予算にDV対策充実強化事業を計上しているが、どのように取組むのか。

 (4)長崎県西海市の2女性殺害事件の検証結果について、所見を問う。

 (5)ストーカー規制法の積極的活用と他機関等との連携について、どう取組むのか。

 

5.少子化対策について

(1)県内の3034歳の未婚率が高まっている原因はどこにあると認識しているか。

(2)「マリッジ・アカデミーとやま開催事業」の目的と講座内容と当該事業が少子化対策の一環として位置づけられている理由と合わせて、問う。

 

 

 

◆高野行雄 委員◆

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高野委員は、漁業問題等について、漁業者の経営状況は厳しく、現在の制度融資では銀行の判断により貸付条件が厳しくなっていると指摘し、無利子に近い貸付制度を県として創設すべきだと質問した。また、県東部で機運が盛り上がっている足腰の強い漁業経営の取組について、県東部の漁協の合併は推進すべきだとした。この他の質問は以下のとおり。

 

1.漁業問題等について

(1)漁業所得補償制度について、県内の漁業経営者の加入状

      況はどうなっているのか。 

(2)漁業所得補償制度や補てん制度の加入の際、無利子に近い貸付制度を創設すべきと考えるが、所見を問う。

(3)県東部の漁協合併について、県が積極的に指導・参画すべきと考えるが、所見を問

      う。

(4)水産業普及指導員の配置が必要と考えるが、所見を問う。

(5)海を取り巻く環境変化により、水揚げ量が減少し、ブリの水揚げ量も減少している。他県での巻き網漁などの影響も含め、現状をどのように調査し把握していくのか。

(6)魚津水族館のさらなる充実・発展に向け、市と県が一体となって取組むべきと考えるが、どうか。

 

2.並行在来線問題について

(1)JRからの譲渡資産で、老朽化したマイナス資産をどう把握し、今後の交渉にどう反映させるのか。

(2)魚津の高架線の現状把握と大幅な修繕が必要になった際の取決め方針を問う。

 

3.県民の安心確保と希望に向けた施策について

(1)県東部の消防広域化で、県は一体化に向けて黒部市などに強く指導し協議すべきだったと考えるが、所見を問う。

(2)県民の心に夢と希望を与える県政はどうあるべきと考えているか、所見を問う。

(3)県内の高校野球は全国的に見てレベルが低いが、全国制覇の意気込みを持って取り組むべきと考えるが、どうか。

 

 

 

◆山本 徹 委員◆

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山本委員は、ふるさと教育について、慶応大学の准教授で、明治帝の玄孫にあたる、竹田つねやす先生の著書から引用した「普及している中学の歴史教科書は、どこにも建国の経緯を記していない。日本人は、日本が、いつ、どのようにしてできたのか、知らないのである。現代社会において、国家なくして市民生活は成り立たない。私たちは好き嫌いにかかわりなく、日本人として生を受けた。日本の国の成り立ちを知り、先人たちが苦労しながら国家の独立を守ってきたことを知れば、現在、日本国がかくも立派に存在している事の意味を知ることが出来るのではないかと思う」と紹介し、山本委員は全く同感であるとし、子どもたちにこの国の成り立ちをきちんと教えていく必要があると強調しながら質問した。他の質問は以下のとおり。

 

1.がん対策について

(1)「北陸がんプロフェッショナル養成プログラム」事業の成果について、所見を問

      う。

(2)「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」に基づき実施される事業も活用し、本県のがん医療従事者の資質向上に取組むべきと考えるが、どうか。

 

2.医師確保対策について

(1)県内の救急医療の厳しい現状をどう認識し、どう対応するのか、所見を問う。

(2)適正な医師の配置について、県としてもっと対応すべきと考えるが、所見を問う。 

 

3.ふるさと教育について

(1)ふるさと教育について、最終的にどのような県民意識を育て、どのような効果をきたいするのか。

 (2)郷土愛を育てるのには、ふるさとの成り立ちや歴史などを教えることでは、見解を問う。

 (3)副読本で子どもたちにこの国の成り立ちを教える必要があると思うが、見解を問う

 

4.若者による「元気とやまの創造」について

(1)県内で熱意溢れる若者グループの活動が増えているが、この現状をどう評価する。

(2)若者が活躍できる場や機会に対して、青年議会の意見がどの程度反映されているのか。

(3)若者自らが主体となって、まちづくりや賑わいづくりの創造、商店街の活性化など、富山の魅力の再発見や発信などの取組について、どのように支援するのか。

 

5.「千保川クルーズ」などの水辺の活用について

(1)都市内にある貴重な水辺空間の魅力を発信し、新たな地域の魅力を創出し、地域の活性化を図る活動に、どのように支援するのかを、問う

(2)「川を守り、育てる」さまざまな河川愛護活動に、どのように支援に取組むのかを、問う。

 

 

 

◆梶 敬信 委員◆

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梶委員は、地域活性化の核である中小企業振興のための条例について、全国的に官公需法の趣旨を責務として盛り込んだ条例が自治体で増えてきている。地域を意識するかしないかで、中小企業のやる気が出る条例になるかどうかが決まるとし、中小企業振興基本条例(仮称)について、総花的ではなく中小企業の受注機会の増大による地域産業の活性化が強く前面にでる条例として、名称と内容を検討するよう質問した。他の質問は以下のとおり。

 

1.中小企業等の活力創出について

(1)中小企業振興基本条例(仮称)について、地域産業の活性化が強く前面にでる条例として、名称と内容を検討したらどうかを、問う。

(2)「施工体制確認型総合評価方式」の導入を検討できないか、問う。

(3)住宅の改良について、年限を切った当面の景気対策として、融資制度や助成制度の拡充を検討できないか、問う。

(4)コミュニティービジネス実態調査の結果、融資の利用実績や利用業種どのように捉え、コミュニティービジネス(地域貢献型事業)支援をどう推進していくのか、問う。

 

2.がんばる条件不利地域支援について

(1)耕作放棄地の拡大を防止するため、中山間地で頑張っている住民への支援につい

      て、問う。

(2)運輸事業振興助成交付金は、生活交通の確保等とどう結びつけるのか、問う。

(3)中山間地における通院や買い物などの外出支援としてバスを運行するNPO等の取組を支援できないか、問う。

(4)西部水道用水の基本水量は前年同月の供給実績に見直してはどうか、また、仮に実績水量が基本水量を超過した場合、その超過量分に対して200%の料金を上乗せする案も検討してはどうか、問う。

 

3.学校教育について

(1)島尾にある氷見高校海洋科学科の艇庫を氷見漁港に移設すべきと思うが、どうか。

(2)高校再編により、利活用を決定していない旧高校の体育館の運営など、年限を定め、県による協力や関与を検討すべきと思うが、どうか、問う。

(3)小中一貫教育の具現化に向けた検討会を設置し、教育上の課題を克服していく必要があると思うが、どうか、問う。