3月7日(水)の一般質問

2月定例議会は37日(水)に本会議を再開し、自由民主党議員3名が一般質問に立った。

朝一番の質問者に大野久芳県議(黒部)が質問に立ち、午後からは、武田慎一県議(南砺・福光)、山辺美嗣県議(南砺・福野)が壇上に立ち、以下の質問(詳細)を行った。

 



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◆大野久芳県議◆

 

大野県議は、東日本大震災を受けて、今後の大きな課題として残されているものは、原子力発電所の事故処理や放射性物質の影響問題、そして地震・津波対策と災害が残したがれき処理であると指摘しながら、がれき処理の前が見えず前途が暗いと、その苦しく厳しい状況を俳句で表現した。

“時は春 されどさまよう がれきかな”と詠み終え、日本人の持つ「絆」の力を発揮し、県が主体性を持ち、牽引者的な立場で、県下全体の判断を県がするという気概を示し、その受入れ整備を進めることを切望して、以下の質問を行った。

 

1.災害・防災対策について

(1)震災がれきの受入について、県が主体性を持ち、牽引者的な立場で取組む姿勢を問う

(2)消防団員の安全対策において、消防団、消防団員の設備・備品の充実について

 (3)県広域消防防災センターについて、来訪者受入対応への適切な組織体制と人員配

        置を問う

 (4)防災士の養成について、具体的な数値目標を設けて増員への取組を問う

  

2.交通と観光の充実について

 (1)北陸新幹線へのフリーゲージトレインの導入検討について、フル規格での全線整

        備を問う

 (2)並行在来線準備会社について

    ア)会社設立までに民間からどのように出資を募るのか。設立後の増資見込みと

併せて問う 

イ)経営安定基金(仮称)について、市町村間の負担の調整と、どの程度の造成

を考えるのか

    ウ)並行在来線運営会社の正式社名はいつ頃どのように決定するのか

 (3)JR西日本の新型車両について、富山以東への導入も働きかけるべきと考えるが、

どうか

 (4)北陸新幹線(仮称)新黒部駅と隣接して設置される富山地方鉄道新駅建設への県

の支援を問う

 (5)富山・東京便について、国際線や新幹線との機能的連携を重視し、観光関係者との連携した取り組みについて

 (6)欅平ビジターセンターの利用活用や祖母谷方面道路の帰属・管理問題、猿飛峡河原園地の整備と歩道の復旧対策、東鐘釣山展望コースの整備や、不帰谷堆積土砂対策等への取組について

 (7)県立自然公園に指定された僧ヶ岳一帯への今後のソフト・ハード事業について

 

3.県立大学について

    秋入学の導入について、県と大学、企業、学識経験者からなる懇話会を設置し、検討を始めるべきと考えるが

 

4.北方領土問題について

 (1)北方領土返還要求運動富山県民会議で計画している根室市や道庁訪問への支援と

協力について

 (2)北方領土返還要求運動富山県民会議が作成した教育用DVDについて、県内学校における現在の利用実態と今後の活用方針を問う

 

 

◆武田慎一 県議◆

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武田県議は、県立高校再編に伴う跡地問題について、「我

が、井波高校は永遠に不滅です!!」と先般挙行された閉

校式後のメモリアルパーティーで同窓生が発生した言葉を

紹介した。

南砺市が「井波高校 跡地利用 検討協議会」を設け検

討を重ねた結果、校舎を「医療・保険・福祉」の連携拠点

施設として活用するよう、また、体育館については県の体

育館にするよう提案し要望しているところであると強調

し、以下の質問を行った。

 

1.県立高校再編に伴う跡地問題について

  南砺市の跡地検討委員会での具体的な活用方法の結果が出ていないが、地元要望をどのように理解し、今後どのように進めていくのかを改めて問う

 

2.新幹線開業を見据えた広域的な観光戦略について

 (1)首都圏や沿線全域からの顧客の掘起しによる観光誘客やとやまブランドの魅力発信のさらなる取組について

 (2)広域的観光戦略の観点からの石川県や金沢市との連携について、今後、どのように取組むのか。また、県民や民間企業等と県が協働して取組める機運を醸成すべきと考えるが、どう取組むのか

(3)金沢福光連絡道路のうち県道金沢湯湧福光線の整備の具体的な検討状況について

 

3.高齢者福祉・医療と障害者福祉等の充実について

 (1)高齢者世帯に対する雪害対策について

    ア)高齢者世帯や独居老人世帯における除雪等への今後の取組と、その現状と課

題について

    イ)共助による雪処理活動の仕組みづくりへの取組と、その現状と課題について

 (2)難病対策と見た目問題について

    ア)難病患者に対する総合的に支援・相談する体制への取組と、その現状と課題

について

    イ)あざや先天性疾患など外見に何らかの症状があることから生じる「見た目問題」への学校現場での取組について

 

4.献血について

 (1)特定の血液型の輸血用血液の不足気味になる課題への認識と対応。また県内での確保への取組について

 (2)輸血医療を支えるための今後の取組について

 

5.安全・安心について

 (1)雪道を走る県外ドライバーが降積雪時の渋滞や交通事故の要因の一つになってい

        ると思われるが、どのように取組むのか

 (2)県道の消雪施設の整備による中抜け区間の解消と、消雪施設が設置できない原因が地下水の水源確保の問題ならば、他の水源を活用しての消雪施設の整備につて

 (3)子宮頸がん予防ワクチンやヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの接種状況の現状と、この基金事業が終了した後の取組について

 (4)地域の自主防災組織における地震体験車の活用を含めた実践的な防災訓練への支

援について

 

 

◆山辺美嗣 県議◆

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山辺県議は、東日本大震災で多くの被災者が不自由な生活を送り、将来への不安を募らせている。国民が一丸となって一日も早く、この困難を克服することを強く望むとし、復興に向けて最大の阻害になっている放射能問題について触れた。

がれきの広域処理、食品の流通についても、科学的な識見に基づかないいわゆる風評が国民の間に広がるままになり、東北のみなさんは悲嘆にくれている。

食品の放射能については、政府において科学的根拠のない新基準が作られ、不安と風評が拡大されようとしているが、どう考えるかと質問した。他の質問は以下のとおり。

 

1.食品の放射能基準において

    食品の放射能について、国において科学的根拠のない新基準がつくられようとしているが、そう考えているのか、問う

    

2.医療・福祉について

 (1)国民健康保険制度、後期高齢者医療制度、介護保険制度は、制度として持続可能なのか

 (2)制度を維持していくうえで必要となる財源について

 (3)産科医と小児科医の適切な配置について、砺波医療圏や新川医療圏への方針と方

        策を問う

 

3.教育について

 (1)全国高等学校総合文化祭に県民参加の観点からどう取組むのかを問う

 (2)中国語、韓国語、ロシア語などを第二外国語として授業に導入する高校を増やすべきと思うが、どうか、問う

 (3)教育の機会均等を確保するための複式学級の解消について

 (4)県立大学の独立行政法人化の目的は何かを問う

 

4.農産物のブランド化と地産地消について

 (1)農産物のブランド化とは何かを問う

 (2)県産野菜、果実、畜産品等について地産地消を進めるべきと思うが、その推進策

について問う

 

5.産業の振興について

(1)中小企業を振興するための優秀な人材確保について、県の人づくりに取組む施策の

内容を問う

(2)新たな成長産業の支援について、「ほくりく健康創造クラスター」や「北陸3県繊維産業クラスター」の成果は国際レベルであり、世界企業を富山から生み出す挑戦への仕掛けについて問う

 

6.社会資本の整備等について       

(1)東海北陸自動車道の県内区間の4車線化に向けたけ決意を問う

(2)JR城端線・氷見線直通化の検討に県としても参画すべきと思うが、どうか、問う

(3)JR城端線・氷見線に対するマイレール意識を高め、利用を促進するための支援について